古傷

梅雨 鬱陶しい天気がつづく。

この時期になると嫌なことを思い出す。 古傷だ。

 

高校二年生の初夏、インターハイ予選をまじかにひかえていた。

体操競技は、床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の順で競技が進む。

準備運動が終わると、先輩方が競技順に練習に入る。つまり床から。

後輩の私たちは先輩の後を追うように練習に入る。だから鉄棒から。

どんな大会でも、予選の点数の高いチーム、または個人が床運動から始まる。

一説には、集中力が一番継続し易い順だそうだ。

 

ある日、いつもどうり鉄棒から練習が始まった。

三回目ぐらいだったろうか、私の順番がきて鉄棒に飛びついた。

大車輪から次の技に移行し始めた時、右肩から違和感を感じた。

かまわず続けていたら・・・・・

「グニュ」と鈍い音がした。そして激痛が・・・そして鉄棒から飛んでいってしまった。

脱臼!!!だ。 しかも間の悪いことに、エバーマットに落ちた時にまたまた・・・「グニュ」と。

外れた肩がまた入ったのだ。  ヒェ~!!!!!

体操競技では、アキレス腱を切ると一流とされている。

切れた腱が太くなり、より強くなると言われている。本当かどうかは?だが、オリンピック選手の

ほとんどが経験している。

 

舞台では膝を痛めた経験がある。靭帯損傷だ。これも最悪だった。

一幕終わりに痛めたのだが、当然二幕がある。

ゴムチューブを膝に巻いて出た。これが悪かったらしい。

腫れてくるは血行を止めてしまうは・・・・・もう大変だった。

 

昔のスポーツ選手は、まず身体を冷やさないことが絶対で、水分補給もだめだった。

プロ野球の投手は、登板し終わっても肩を温めていた。

確か脱臼した時も、冷やした記憶がない。病院での治療も、鎮痛剤の注射だった気がする。

 

早く夏がきてもらいたい。

 

 

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