私のブログを読み返してみると、「いづれまた」とか、「続きはそのうちに」がよく出てくる。
今日は書きかけになっている文章を、少し先に進めてみることにする。
「人間になりたがった猫」公演の事件編
鹿児島からスタートして何公演目だったか覚えてないが、佐世保で事件?は起きた。
順調に公演が進み、あと10分ぐらいだったと思う。
私は出会った人々と別れを惜しみながらも、生まれ故郷に戻る決意をする。
「みなさん、さようなら」
上手に引っ込んだ後はホリ裏を駆け抜け、下手にいかなくてはならないのだ。
実は上手に引っ込んだ時に、何かにぶつかってそこから数十秒記憶が飛んだ。
舞台袖の反響板に正面衝突。気がつくとかすかに歌が聞こえてきた。
ライオネルが去った後、村の人達が「ライオネルを探しに行こう」という歌を歌っているシーンなのだ。
いつもは客席に向かって歌うのだが、袖で倒れている私を起こそうと、袖に向かって歌っていたのだ。
「やばい 下手に行かなくちゃ」
かろうじて次の出番に間に合ったのだが、「スタンバイが遅い」と事情をしらない先輩に怒られた。
終演後楽屋に謝りに行った。すると・・・大笑いの声が廊下に聞こえてきた。
「広瀬ってほんとびっくりさせやがるぜ。上手に入ったとたん、バーン フラフラフラ バターンだもな。」
「反響板にぶっかつて気絶した奴なんて初めて見たぜ。」
「あいつ気がついて、俺たちのほう向いて手ふってやがんの。心配してんのに笑かしやがる。」
「まぁ怪我しなくてよかったな。」等など。
廊下で大声で叫んだ。
「今日はすいませんでした。」と。 それですましてしまった私。
あくる日か?何日か経ってか思い出せないが、朝起きると声が出ない。 びびびっくり!!!
病院に飛んでいき・・・ううううう・・・ 生まれて初めてノドに注射した。怖かった。
初舞台から一年も経っていない私にとって、あまりにも過酷な経験だった。
日々なにが起こるかわからないのが、生の舞台。一瞬たりとも気が抜けない。
舞台の緊張感は好きだった。今も袖にいると緊張する。
さて、話しはまた飛ぶ。 J・D・サリンジャーが亡くなった。「ライ麦畑でつかまえて」の作者だ。
91歳。 天寿を全うした。社会との接触を拒み隠遁生活を送っていたと聞く。
何歳だったろう。「ライ麦畑~」を読んだのは。 一度だけでは理解ができず、何年か放置していた。
合掌





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