記憶・・・

テレビを見ていると映画のCMが目に入ってきた。 「アトム」そう「鉄腕アトム」だ。
幼いころのヒーローと言えば・・・
「鉄腕アトム」「月光仮面」「七色仮面」「隠密剣士」「鉄人28号」「少年ジェツト」・・・
まだまだいっぱい思い出せる。
当時「鉄腕アトム」は近未来の物語として憧れがあった。
 
演劇でも、映画でも、テレビでも、何十年も前の作品のリメイクが多い。
良質の作品を後世に伝える事は大切な事だとは思うのだが、自分の記憶や時代を大切に取っておきたいとも思う。
勿論その反対もある。 「白い巨塔」だ。山崎豊子さん原作の。
数年前に唐沢さん主演で放映された。それより何十年前だろう。私は田宮二郎さん主演のほうを観た。
曾我廼家明蝶さんや、新劇俳優の中村伸郎さんや、太地喜和子さんなど、錚々たるメンバーだった。
しかし・・・それと同時期に、深夜モノクロの映画が放映されていた。
「白い巨塔」だ。田宮二郎さんだったが私は衝撃をうけた。
同じ田宮さんなのに、生き生きとしていた。テレビとは何か違うのだ。
 
同じように、映画館でやはり山崎豊子さんの「華麗なる一族」を観た。
こちらは仲代達也さん主演。父親役は名優 佐分利信さんだった。
若い人はきっと木村拓哉さんのテレビドラマをみたと思う。しかし・・・
何十年前か思い出せないが、私は加山雄三さんのテレビシリーズも見ている。
 
さて、何が言いたかったかと言うと、当たり前の事なのだが、映画は上演時間が二時間ぐらいだ。
その間に起承転結を進めていかなくてはいけない。沢山のカットから選んで仕上げてゆく。
またテレビは、きめられた放映回数、時間があり、それを考え撮影、編集されてゆく。
 
同じ作家の良質な作品でも、私は一度に味わいたいタイプのようで、「白い巨塔」も「華麗なる一族」も
映画での感動が印象に残っている。
では 舞台は?
 
今時間があると舞台作りのあり方を考えてしまう。
時間的な配分からすれば映画だが、撮り終えたカットから選ぶ事は出来ない。
また、テレビ、映画の撮影は時間経過など順不同で進めていく。ラストシーンを先に撮ったりとか。
 
舞台は生物だ。そこにやりがいや魅力がある。しかし失敗もつきもので、完成度は低いかもしれない。
そのため稽古に大半の時間を費やし、何度も確認する作業をする。
新しい方法論は簡単に見つかるわけではないが、劇団の次回作までにはなんらかの考えをまとめておきたい。
 
冒頭の「鉄腕アトム」だが・・・
どんな内容かは知らないが、アトムは単にアニメとしてだけではなく、家族の問題や、政治の問題や、
人間の心の在り方をモチーフにしてきたと感じている。ロボットが人間の心を持つ。
「正義の味方」 この言葉の響きが私は好きだ。
今の子供たちにもきっと伝わると思う。そして、記憶のどこかに残ってほしいと・・・
 
なかなか子供のころから舞台を見に行く習慣はない。私も幼い頃母に連れられて行ったのは映画だった。
ディズニー映画が主だった。初めて舞台を見たのは・・・ 思い出せない。
親が子供の頃に見た良質の舞台作品を、その子供たちが見るためには、長く上演し続けなければならない。
こんな事が可能だろうか。無理かもしれないが、考えてみたいと思う。
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