何年振りだろう。新宿の歌舞伎町を歩いた。
34年前に上京して、ミュージカルを目指すために最初に通った稽古場が今もある、
クラシックバレエの稽古場。
新宿コマ劇場の屋上に細長いスタジオがあった。
楽屋口から入り、床山さんの部屋をすりぬけてエレベーターで屋上に上がる。
外の通路を通ってスタジオに入るのだが・・・
小さな扉を開けると、照明さんのピンルームがある。
思い出も多すぎて・・・・
ある時、稽古場の外から「ガルルルル~」とうなり声がした。
すると入り口の方から、なんと銃を持った人が二人入ってきて稽古場を横切り、
そのうなり声のする方に出て行ったのだ。
先生が一言、「は~い、皆さん道をあけてぇ~」
今出て行った二人がジャラジャラと音をたてて入ってきた。
なんと、なんとトラの子供が・・・・
トラの子供が屋上にいたのだ。また先生が、
「いってらっしゃい、頑張ってね」って。トラにだよトラに。
新宿コマ劇場で、堺正章さんと由美かおるさんのマジックショーが行われていた。
その出演者(?)なのだ。
毎日19時半、レッスンは中断する。
恩恵にも預かった、ただ券をもらって「マジックショー」を見せてもらった。
大きな象が一瞬に消えたのだ。ところが・・・
舞台の下、奈落から「パオー」と・・・
訓練されていたのにもかかわらずその日は「パオー」って。
後日スタッフに聞くと、奈落をネズミが走り、象が怖がったらしい。
可愛そうな象さん。
ふぅ、今日も少し長くなる。あともう少しだけ・・・
東京六大学野球のシーズンには、必ず優勝校が歌舞伎町で勝どきをあげる。
そして、校歌の大合唱。
コマ劇場前に噴水があり、そこでひと盛り上がり。
最後はおまわりさんの笛の音がこだまする。
レッスン帰りに、いつも一つだけ嫌な事がある。
当時は「ディスコ」の大ブームで、コマ劇場の周りにも数多くのディスコがあった。
楽屋口を出ると数十メートルもいかないうちに、必ず女の子に声をかけられる。
「ねぇねぇ、踊りに行かない?」って。
「今踊ってきたとこだよ。(バレエだけど)」と心で叫んでいた。
要は誰でもいいのである。
男性同伴だと、女の子は半額?だったらしい。
ネオン街にはいろんな事件もあった。いろんな人生もおっこちてた。
また思い出したら、つづってみる事にする。
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