時代を背負う?

先日神戸で 「女の一生」が新派名作劇場として上演された。
この作品は文学座の故杉村春子さんの代表作である。
杉村春子さんはこの世界に生きている人達なら誰でも知っているはずだが・・・
「女の一生」は千回近く上演されている。
昭和二十年四月初演 まさに東京大空襲のさなかだ。予定されていた劇場が
焼けてしまったため映画館で上演された。
文学座の代表作が新派の方々で・・・新派は昨年が創設百二十年だったときく。
先代水谷八重子さんの事は、まだ幼かった私でも記憶に残る名女優さんだった。
 
この公演には、随分なご高齢の方々がお越しになった。いろんな人生を背負ってこられた方々だ。
そんなお客様をみていると、ずっしりと芝居の重みや責任を感じる。
 
さて芝居バトルが終了した。いろんな経験もした。ただ、随分と私も年を重ねたなぁと感じた。
二十代のころ、血気盛んな演劇人が集まると、最初は和やかに話をし、お互いに
認めあってはいるのだが、徐々にお酒もはいってヒートアップし、最後は罵り合い
になる。挙句の果ては 「二度とお前らとはあわねぇよ。」 と言うのがお決まりのパターンだった。
芝居と言うのは時代背景に大きく左右され、若者のエネルギーの発散の場となっていたようだ。
現在はみんな仲がよく、優しい。
 
関西の演劇界が停滞していると耳にする度、何かやれる事はないのかと思ってしまう。
 
劇団てんが、「後世に名を残した」とか、「一世を風靡した」とか、そう言われたいと考えた事もあった。
が・・・後からついて来る事に左右されてはいけない。  
 
「芝居バトル」 「女の一生」 何のつながりもないような感じだが、私に大きな刺激を与えてくれた気がする。
 
「芝居がすき。舞台がすき。」 続ける事で何かが見つかる気がする。
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